半導体用語集

垂直プロービングカード

英語表記:vertical probing card

 カンチレバータイプのプロービングカードが,プローブ針を横方向から出しているのに対し,垂直型のプローブカードは,垂直方向にプローブ針を立てる方式である。したがって,チップのパッドの配置が周辺であることにこだわらず,エリアアレイ(マトリックス状)や,多マルチ構造になっても,原理的には,針立てがしやすいと見られている。
 その構造は,基板を2枚組み合わせ、中で針が座屈する方式や、針を一定方向に湾曲させる方式,あるいはマイクロスプリングを用いる方式などがある。また,針が垂直方向からパッドに当たるため,ずり量が少なく,針跡は小さい。ただ,その分コンタクトの安定性が取りにくくなる可能性もある。方式によっては,オーバドライブ量を増やしても,比例して荷重が増えないものもある。
 特徴としては,パッド配置に左右されないというメリットがあるが,修理の容易性や,価格面が課題といえる。
 また,近年,プロービングカードの針の当たる対象が,従来のアルミ主体のパッドだけでなく,ハンダバンプのエリアアレイ型という用途もあるが,そのパッド配置に対する柔軟性から,検討されているケースもみられる。


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