半導体用語集
変動費と固定費
英語表記:variable cost & fixed cost
半導体生産におけるコストは、生産規模または生産ラインの稼働率に比例して発生する費用(変動費)と、生産規模または生産ラインの稼働率に関わらず一定水準で発生する費用(固定費)とに大別される。変動費を構成する要素は材料費、電力使用料などであり、これに対して、固定費を構成するのは、減価償却費、研究開発費、人件費などとなっている。
半導体事業は、巨額の設備投資を必要とする装置産業としての性格を持っているうえ、研究開発費も高い。このため、製造業の中でも総費用に占める固定費のウェートが大きい。100から売上高変動費比率を差し引いた値を限界利益率と呼ぶ。半導体事業の限界利益率は、一般的には60~80%程度であると考えられる。限界利益率の高い半導体事業において、生産ラインの稼働率が収益に与えるインパクトはきわめて大きい。半導体メーカーは、変動費がカバーできる(限界利益が確保できる)限り、生産量を増やしたいという誘因がある。この点が、歴史的にみて半導体の過剰生産をより深刻にする要因となってきた。
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