半導体用語集
外国製半導体
英語表記：foreign-made semiconductor
米半導体工業会（SIA）がダンピング輸出を理由に、日本を通商法301条で提訴したことに始まった日米半導体協定は、日本市場における外国製半導体の購入の不十分さの解消を目的に、日本市場における外国系半導体の購入拡大（対日市場アクセスの改善）のための推奨、ダンピング防止のためのモニタリングなどを内容とした協定が締結された。また、付属文書で「シェア 20%」の数値目標が掲げられたことから、その数値を達成公約であるとする米国政府と、あくまで数値目標とする日本政府の間で激しい議論が続けられた。しかしながら、いずれにせよこれを受けて日本側としても，外国系半導体の日本市場アクセス機会拡大のための様々な活動がなされた。具体的には、日本電子機械工業会（EIAJ）、半導体国際交流センター（INSEC）、外国系半導体商社懇話会（DAFS）などの日本の業界団体が国内外においてトレードミッション、セミナー、展示会などを開催したりした。また、半導体ユーザー協議会（UCOM : Users' Committee of Semiconductors）を設置、ユーザー協議会会員は、国籍を問わず競争力のある半導体製品を世界中のサプライヤから購入するという考え方に立ち、必要な諸活動を実施することにより、半導体ユーザー／サプライヤの「民間ビジネスのさらなる相互協調関係の構築を図る」こととして、半導体の相互供給の促進（最大の焦点は日本市場への外国製半導体の浸透であったが）を図った。
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