半導体用語集

珪石器時代

英語表記:the silicon age

 1973年のオイルショック以降の時代を、「珪石器時代」と表現することがある。これは、鉄鋼の生産、原油の輸入がピークを打ち、鉄鋼メーカーの多くが半導体産業に参入したことが象徴しているように、この頃から半導体産業が日本経済にとって非常に重要なプレゼンスを表わしてきたことを示している。これを象徴化して、「鉄器の時代から珪石器時代へ」、「エネルギーの時代から情報化の時代へ」と表現される。この時期は日本の産業・社会全体にとっても、脱工業化、ポストモダン、サービス・情報化などということが叫ばれ、大きな転換を迎えた時期であった。
 「珪石器時代」の入ったことによる変化の特徴は、(1)貧富の差が縮小から拡大し始めた、(2)女性の時代の到来(女性の社会進出が一般的になり始めた)、(3)量の時代から質の時代へ、など様々な構造変化で表わされる。貧富の差の拡大は、脱工業化、情報化と連動した動きとして認知されている。女性の社会進出は、工業化、近代化の初期段階で、自営農家が減って会社勤めのサラリーマンが増加したことによる統計上のトリック(これまで労働力としてカウントされていた農家の女性が減少し、統計上労働力に入らない専業主婦が増加した)もあるが、これもまた工業化、近代化の進展の必然の帰結である。また、量から質への転換がなされたということは、その社会で必要とされる能力も「How to make」から「What to make」に比重がシフトしていったといえよう。

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