半導体用語集

表面現象

英語表記:surface phenomena

結晶表面は、結晶内部と本質的に異なった現象を示す。結晶内部は三次元の並進対称性を持つのに対し、結晶表面は表面に沿った方向の二次元並進対称性のみ持ち、表面垂直方向には並進対称性を持たない。このため、表面近傍に局在した電子状態、原子振動状態が現われ、電磁波に対しても表面系特有の応答を示す。結晶の原子構造は、結晶内部の自由エネルギーを最小にするよう定まる。結晶を切断して作られる結晶表面の原子構造は、結晶表面の自由エネルギーを最小にしない。結晶表面の自由エネルギーを最小にするように、結晶表面では内部原子面の原子配列と異なった種々の原子配列が現われる。このため、それぞれの表面に固有の電子状態、原子振動状態、表面現象が現われる。結晶の表面は結晶と真空あるいは気相、液相との界面をなす。結晶と気相、液相との原子のやりとりは結晶表面を通してなされるので、結晶表面は結晶成長、結晶の酸化反応、触媒反応などで重要な役割を演じる。


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