半導体用語集
金属シリコン:MG-Si
英語表記:Metallurgical Grade-Silicon
多結晶シリコン製造の原材料は、地球上に大量に存在するケイ石(SiO₂)である。ただし、半導体用多結晶シリコン製造のための純度の高いケイ石の存在は、北欧などの一部の地域に限定される。ケイ石は、木くずや石炭、コークスなどとともに、アーク炉で通電加熱することで、下記のとおり炭素の還元反応が起こり、液体のシリコンがえられる。これを冷却し、純度98~99%のMGーSi
(Metallurgical Grade Silicon)が得られる。
SiO₂(固体)+2C(固体)→Si(液体)+2CO(気体)
金属シリコンは、製鉄用脱水素剤として、あるいはアルミのシリコン合金、またシリコーン樹脂の原料など、半導体用以外の用途として使われるものが大部分である。なお、現在国内には金属シリコンの製造会社はなく、国内で使用されている金属シリコンは、すべて輸入品である。
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