半導体用語集
2進表現
英語表記:binary code expression
A/D変換の出力やD/A変換器への入力はバイナリ符号,すなわち2進数で表現されるのが普通であるが,2進数でも符号つきであったり正の値だけを前提にするなど,応用によって様々な形式がある。以下,分解能をⅣビットとして説明する。 (1)ストレ-ト-バイナリ符号(straight binary):正の値だけを前提とし0から2N-1の2進符号で表わす。逐次比較型A/D変換器や高速のA/D,D/A変換器で最も一般的な形式。 ⑵グレイコード(gray code):相隣り合う数が1ビットだけ違う符号列で表現される。特に高速の並列型A/D変換器で用いられる。通常のバイナリ表現をB=(bn-1,bn-2,…,b₁,b₀),グレイコード表現をG=(gn-l,gn-2,…,g₁g₀)とすると,gi=bi⊕bi₊₁により変換される。ここで,bNは0,⊕を排他論理和とする。逆変換はbn₋₁=gn₋₁,bi=bi₊₁⊕giで表わされる。特に逆変換は部分生成された値を使うので変換遅延が間題になることが多い。 (3)オフセットバイナリ(offset binary):符号極性のあるアナログ量を変換する時,変換レンジの最小値を0として,すべて正の値として表現する。 (4)サインマグニチュ-ド(signed magnitude):符号正負両方の数値を表わす時,負の値に対して最上位ビットを符号ビットとして1を付加し第2位ピットから数値ビットとして絶対値表現で表わす。ゼロ付近で変化する 時が多い用途ではデータ変化が少なくなるので,論理回路からの雑音誘導や消費電力の点で有利になる。 (5)2の補数符号(2's complement):正負両方の数値を表わす時,負の値に対しては,絶対値表現を反転させた後1LSBを加えた値で表現する。加減算を行う時,減算数を2の補数化することにより加算器だけで演算を行える ため,計算機で最も通常用いられる表現方法。 |
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