半導体用語集

FDD

英語表記:Floppy Disk Drive

 フロッピーディスクドライブは、磁気を利用してデータを記録する記憶装置の一つである。このシステムは、記憶容量は小容量(フォーマット時に2HDで1.44MB)であるが、記録媒体(フロッピーディスク)の交換が可能な点が特徴である。記録媒体であるフロッピーディスクが小型で軽く、価格も安いことからデータの保持や運搬に利用されている。
 一般にフロッピーディスクドライブとは、このフロッピーディスクに対し情報を読み書きするための装置のことをいう。また、フロッピーディスクのことを、フロッピー、ディスケット(diskette)、フレキシブルディスク(flexible disk)と呼ぶこともある。
 フロッピーディスクドライプの基本的な構造はハードディスクドライブと同じであり、ハードディスクドライブの円盤状の磁気ディスクにかわって、ケースに納められた、表面に磁気が塗られた1枚のディスクシートに置き換えた点が大きく異なる。またその回転数は、ハードディスクドライブが5,400回転/分~7,200回転/分であることに比べ、フロッピーディスクは比較的低速度(300回転/分~400回転/分)である。
 このフロッピーディスクには形状や記録密度によりいろいろと種類があり、このため種類ごとにその記憶容量やそれに対応したドライブが異なる。形状から分類すると、8インチ、5.25インチ、3.5インチと3種類の形状があり、記録密度から以下のように分類されている(なお、記憶容量はフォーマット前の値である)。
(1)8インチフロッピーディスク:
 1S(片面単密:0.4MB)、2S(両面単密:0.8MB)、2D(両面倍密:1.6MB)
(2)5.25インチフロッピーディスク:
 1S(片面単密:0.125MB)、2S(両面単密:0.25MB)
 1D(片面倍密:0.25MB)、2D(両面倍密:0.5MB)
 1DD(片面倍密倍トラック:0.5MB)、2DD(両面倍密倍トラック:1.0MB)
 2HD(両面高密:1.6MB)、2HD(両面高密:2.0MB)
(3)3.5インチフロッピーディスク:
 2DD(両面倍密:1.0MB)
 2HD(両面高密:2.0MB)
 これらのうち、現在主に用いられるのは、2HDタイプの3.5インチフロッピーディスクであり、これらの転送速度は2HD : 500kb/s、2D、2DD : 250kb/sとなっている。


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