半導体用語集

IPベンダ

英語表記:Intellectual Property vender

 IP(Intellectual Property)を売る(ベンダ)業者のことをいう(IPについては「IP」の項参照)。日本の総合電機メーカーは、そうしたIPベンダからIPを購入し、総合力を活かしてメモリ(RAM、ROMなど)、マルチメディア情報処理回路、CPU、インタフェース回路などを組み合わせ、市場性のあるシステムLSIの開発にしのぎを削つつある。このように、多くの機能を一つのチップ上に実現するためには、ユーザーの仕様に対してより深い知識が必要とされ、また開発期間が長期化し、チップ当たりの開発費もこれまでの半導体産業の常識から比較して、ほぼ倍以上となることなどから、IPを活用して競争力のある製品を提供していくことができるメーカーは限られてくることから、これまで日本の総合電機メーカーがその最短距離にあり、今後の強みであろうといわれてきた。
 しかしながら、従来のような、設計から製造までを一貫して行うことをメインとするメーカーが減少し、ますます垂直的な付加価値のシフト(分化・再構築)が進んできている現状では、徐々にこれまでの「総合力」といったものが強みから弱みに変化してきている。半導体産業のビジネスモデルは、将来的には「総合ツールメーカー」、「IPをそろえた総合ライブラリーメーカー」、「ソリューションメーカー」、「ファンドリメーカー」といった区分のように、ますます縦型の分業体制が進んでいこう。

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