半導体用語集
MOディスク(光磁気ディスク)
英語表記:Magnetic Optical disk
MOディスクは、レーザ光と磁力を利用して情報を記録する記憶装置である。この装置は記録密度が高く、比較的容量が大きいうえ、記録媒体がフロッピーディスク同様交換が可能な点が特徴である。現在主流の3.5インチタイプのMOディスクは、その記録媒体が小型で軽く、記録容量あたりの価格も下がってきていることから、1枚のフロッピーに入らない大容量のデータの保持や運搬に利用されている。
基本的に記録媒体である光磁気ディスクの構造は、記録を行う記録層(磁性層)、保護膜、基板とから構成されている。
光磁気ディスクに情報を記録する場合は、磁性層にレーザ光を当て、光が当たった部分をある温度以上にし、そこに外部から磁界を加え磁化の向きを反転させる。そのまま温度を室温まで下げると、その部分の磁化の向きはその周りとは異なったものとなる。この磁化の向きを“1”/ “0”の情報に対応させることで、情報を記録している。
逆に情報を読み取る場合は、磁性体にレーザ光を当て、磁気光学効果を使って信号を読み取る。この磁気光学効果とは、磁気記録された情報を光を用いて電気信号に変えることで、磁界の向きによって、反射する光の電界の振動方向が大きく変化するため、その変化から情報を読み取ることが可能となる。
この光磁気ディスクには、外形から5.25インチと3.5インチの大きさがあり、当初は5.25インチが発表されたが、現在はより小型の3.5インチが主流になってきている。また、記録方式からは、“リライタブル”と“オーバーライト”と呼ばれる二つの記録方式に分類され、それぞれに対応した光磁気ディスクドライブとその媒体である光磁気ディスクがある(通常、光ディスクドライブは上位互換のため、“オーバーライト”に対応したドライブは両方式に対応が可能である)。
“リライタブル”方式は、書き込む前に必ずディスクを以前の記録状態に戻して初期化する方式であり、“オーバーライト”方式はそれを改善したもので、記録するディスクの以前の記録状態によらず、1回の書き込みで目的とするデータを記録できる方式である。
現在、3.5インチの光磁気ディスクは、128MB、230MB、640MBの3種類があり、最近この上位規格として1.3GB対応の製品が“GIGAMO"という名称で発表された。また、これとは別に6GBの記録容量を持つ"ASMO"も提案されている。
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