半導体用語集

TFT LCD

英語表記:Thin Film Transistor Liquid Crystal Display

 液晶表示素子の一つ。液晶には、単純マトリクス型と、アクティブマトリクス型がある。単純マトリクス型ではSTN(Super Twisted Nematic)液晶が有名である。データ線を順次走査しながら、タイミング電極に信号電圧をかけることで駆動される。一方、アクティブマトリクス型の代表格となるTFT液晶の特徴は、画面の各ドットを薄膜トランジスタで制御するため、応答速度が速く、しかも高コントラスト、低消費電力、電磁波問題がないなど、CRT画面とくらべても性能的に劣ることはない。また、MIM(Metal Insulator Metal)液晶は、薄膜トランジスタの代わりにダイオードを用いたものである。TFT液晶は1997年までは、他のディスプレイと比較して高価であったため、モバイル用途のノート型PC市場向けが液晶市場の7割近くを構成していたが、現在では、低価格化が進んだこともあり、PC用モニタとしてCRT画面市場を奪いにかかっている。市場規模は1兆円を超えてきているが、クリスタルサイクルと呼ばれる市況変動の波で収益変動は激しい。製造方法は半導体と共通する部分が多く、そのため、半導体の量産で実績のある韓国メーカーも積極的な市場展開を図っている。また、最近では台湾メーカーの投資意欲も強い。

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