半導体用語集

伝達コンダクタンス

英語表記:transconductance

 FETにおいて、ドレイン電圧(Vds)を一定にした時、ゲート電圧(Vgs)を変化させた時のドレイン電流(Id)の変化率のことをいう。すなわち、伝達コンダクタンス(gm)は、gm=(∂Id/∂Vgs)vds=constである。単位はジーメンス(S)。相互コンダクタンスとも呼ばれる。理想的なFETでは、伝達コンダクタンスは飽和領域ではドレイン電圧に依存しないが、ゲート長の小さなFETでは、ドレイン電流が完全には飽和しないので、ドレイン電圧とともに伝達コンダクタンスが変化することもある。
 現実のFETでは、ゲート電圧にはソース抵抗(Rs)に伴う電圧降下が含まれる。この電圧降下の寄与を除去したものを、特に真性伝達コンダクタンス(intrinsic transconductance, gₘᵢ)ということがある。真性伝達コンダクタンスと伝達コンダクタンスの関係は、gₘᵢ=gₘ/(1-gₘᵢRs) である。

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