半導体用語集

抵抗ストリング

英語表記:Resistor String

分解能と等しい数の抵抗を直列に接続し、入力デジタルデータに対応した分圧点をスイッチ素子により選ぶように構成したD/A変換器。数10MHz以下で、106程度の分解能まで実現されている。おのおのの抵抗をR、ばらつきの標準偏差をσとした時、N個集めた時の抵抗がNRで集めた数に比例するのに対し、ばらつきは√Nσとなって誤差の増加は比例しないので、おのおのの抵抗に要求されるばらつきは分解能の平方根程度ですむ。そのため、抵抗の数は多くなるが、1個当たりは小さくできるため、集積回路上での面積は他の方式と大差ない。また、単調性が保証できる、ゼロスケール誤差とフルスケール誤差を容易に小さくできる特徴がある。欠点は出力電圧によって出力インピーダンスが変化するため、セトリング特性に電圧依存が出ることがある。 スイッチは出力範囲が接地電圧から電源の半分程度までの場合にはNMOSトランジスタだけでよいが、電源電圧と同程度の出力範囲の時、高電圧側にはpMOSトランジスタを用いたスイッチを用いる。図14ビットDACの例を示す。図では2進数で0110が選択されている。

関連製品

「抵抗ストリング」に関連する製品が存在しません。

関連用語

関連特集

「抵抗ストリング」に関連する特集が存在しません。




会員登録すると会員限定の特集コンテンツにもアクセスできます。