半導体用語集
無停電電源装置
英語表記:UPS : Un-interruptible Power Supply
無停電電源装置は、かつては、病院の手術室や一瞬たりとも電源の遮断が許されない機器を中心に利用されていたが、最近では、オフィスや工場の情報化に伴い、コンピュータやサーバ、LAN用の電源用としての用途が著しい伸長をみせている。
特にサーバにはなくてはならない機能であり、UPSを内蔵したタイプも開発されている。
何らかの理由で電源の交流入力がとだえた場合、常に充電状態にある内部バッテリを直流電源とし、IGBTやFETを利用したインバータ回路により、交流電源を作り出して遮断された入力電源に変わり、接続されている電子機器へ電力供給する機能を持つ。通常時は入力AC電源を直流化し、それを電源とするインバータにより交流電源を供給し、入力遮断時はインバータ用の電源をバッテリに切り換える常時インバータ方式と、通常時はAC電源をそのまま供給し、遮断時にはスイッチやリレーによって、バッテリを電源とするインバータ出力に切り替える方式がある。
また、インバータ機能だけではなく、電源の力率改善機能(高調波抑制とともに入力に流れる電流の導通角を上げる処置を施す)を内蔵させたものも、特に大電力タイプのUPSに多い。これは交流電源を利用する多くの電子機器が、コンデンサインプット型の電源回路を利用しているため、電力消費の増加とともに電子機器の低力率が、新たな公害として認識されつつあり、法的規制の対象となっていることに起因する。
また、LAN用としては、電源のシャットダウン時、UPS自身でバックアップできる電源供給時間内に、内部のHDDなどにデータのバックアップに必要なデータの保管や、回復後の再立ち上げが容易となるような処置がなされ、かつ、システム側への通知などの機能が追加されている。
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