半導体用語集

X線透視法

英語表記:radiographic technique

 パッケージに関連した故障解析手法の中でも代表的な方法である。樹脂封止パッケージの場合に有効である。電気的故障モードが端子間リーク・ショートの場合には,パッケージ部での故障かチップでの故障かの識別がまず必要になる。そのような場合には開封する前に,X線透視などによる確認が必要である。
 ワイヤボンディングの異常形態,チップクラック,樹脂クラックなどが簡単に実時間で観察できる。最小の空間
分解能は5μm程度のものが実用化されている。また[CT](コンピュータトモグラフ)による断層撮影の可能な装置も実用化されている。
 非破壊で内部までみるという意味では超音波顕微鏡法と同じであるが,水に浸さずに実時間で観測が可能という
のがX線透視法の長所である。一方,超音波顕微鏡法にくらべて.ボイドや剝離部でのコントラストがつきにくい,という欠点もある。


関連製品

「X線透視法」に関連する製品が存在しません。

関連用語

関連特集

「X線透視法」に関連する特集が存在しません。




会員登録すると会員限定の特集コンテンツにもアクセスできます。