半導体用語集

ETC

英語表記:Electronic Toll Collection system

 自動道路使用料金支払いシステムである。特に高速道路において問題となる料金所付近の混雑緩和、さらにはそれに起因する排気ガス、CO₂削減に有効である。料金所に備えつけられた装置と、料金所を通過する車に備えられた装置間で通信が行われ、通過車両は料金所において料金支払いのために停止することなく、走行したまま道路料金の支払が可能となるシステムの総称である。通常、車に備えつけられた端末装置に各個人のICカードを挿入し、その指定口座から料金は支払われる。通常電波としては数GHz帯(日本では5.8GHz)の周波数が利用されており、数100msの短時間に道路側装置(料金所側装置)と車載端末間の通信により、当該車両の入所地と出所地、ICカードの情報など、料金の受渡しに関わる情報を、必要なセキュリティを確保のうえ取り交わす。
 車載機用端末には、MMIC(Monolithic Microwave IC)による高周波部、セキュリティ用LSIおよびICカード用LSIなどが利用されている。なお、本システムは高度な双方向無線システムであり、料金支払時の極短時間のみ動作させるのではなく、常時動作させることを前提とした応用分野の拡大も考えられている。

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