半導体用語集

溶媒蒸発法

英語表記:evaporation method

 溶媒蒸発法は温度一定で蒸発性溶媒を蒸発させることにより過飽和を発生させ、結晶を析出させる溶液法の代表的成長法の一つである。食塩水を放置しておくと水が蒸発して塩の結晶ができる原理である。この方法で用いられる溶媒としては水や有機溶剤の場合が多く、また成長温度は室温の場合が多い。成長温度が一定している、温度制御が簡単などの利点があり手軽なため、成長条件のまったくわからない新規物質の条件検討には便利な方法である。成長速度は蒸発速度×溶解度 (=析出量) / 成長表面の総和となるため、成長速度を一定にするためには、成長表面の総和を検出した上で蒸発速度の制御(難しい)をしなければならず、成長速度の制御はほとんど不可能である。このため工業的にはほとんど採用されていない。


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