半導体用語集
ウィンドウズ
英語表記:Windows
最初のマイクロソフト社製ウィンドウズが発表されたのは、1983年11月のことである。コンピュータの画面をいくつかの窓(ウィンドウズ)に分割し、それぞれに別のプログラムを表示し、マウスが使えるようするという。このGUI(グラフィカル・ユーザー・インタフェース)を最初に実現したコンピュータは、米ゼロックス社のパロアルト研究センターで開発されたアルトであり、古くは、スタンフォード研究所のダグラス・エンゲルバートの研究や、ジョージ・エバンスとイヴァン・サザーランドの研究にまでさかのぽることができる。GUIを一般に広めたのは1984年1月に発表されたマッキントッシュである。
ウィンドウズが一般に普及してきたのは、1990年5月のウィンドウズ3.0以降だが、加速したのは1995年6月(日本は1995年8月)に発売されたウィンドウズ95からといえよう。当時のフィーバーぶりは記憶に新しいが、ウィンドウズの導入による使いやすさからPCの普及に大きく貢献したと思われる。
ウィンドウズの発売が周辺業界に与えた影響はきわめて大きい。それまでの文字列によってのみコンピュータを操作する方法(CUI)と異なり、プログラムやファイルなどが、絵柄で表示されているため初心でも理解しやすいGUIとなった。そのため、PCの家庭での普及が一気に加速した。その結果、PCの出荷台数へのインパクトが大きく、半導体需要の増大に寄与したと考えられる。
また、画面に文字ではなく、ウィンドウを表示するために、多量のメインメモリが必要になってきた。それまでの2MB(メガバイト)、4MBといったメインメモリから、16MB以上が推奨され、実際には32MBのものが主流となっていった。ウィンドウズでは、一つのウィンドウを開くために必要なメモリが増えたこともあるが、マルチタスク機能によって、一度に複数のアプリケーションソフトを使うようになり、メモリ需要は爆発的に拡大した。1995年の半導体業界の大好況は、このウィンドウズ効果によるものが最大と考えられる。
ウィンドウズ95のバージョンアップ版としてウィンドウズ98が発売された。発売数ヶ月でウィンドウズ95を上回る売れゆきとなり、事前の人気のなさとは裏腹に好調な販売であった。これはPCの普及台数が3年前と比較して大幅に増加したためであろう。これまで別系列であった、ネットワークOSのウィンドウズNTは1996年にバージョン4.0が発売されて以降、大きなバージョンアップはされていない。次のウィンドウズはウィンドウズ2000となり、さらにその次のOSではこれまでの二系統(ウィンドウズとウィンドウズNT)が統合されるようである。ネットワークとしての機能が取り込まれることになれば、ハードのスペックに要求されるメモリ必要容量もさらに増えると予想される。
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