半導体用語集

Java

英語表記:Java

 Javaは1995年5月に米Sun Microsystemsが開発したインターネット用プログラミング言語であり、仮想マシン上でプラットフォームを問わずに実行できる。すなわちICのチップ上からメインフレーム上までの実行環境に対応する言語である。もともと個人向けの情報家電製品のOS(基本ソフト)を開発するためのプロジェクトから生まれた。情報家電製品のデバイス環境は、高い信頼性、移植性、分散環境、リアルタイム性などに対応してプログラムがコンパクトでなければならないという制約がある。Javaはこれらの要求を必然的にクリアしなければならなかった。
 多くのコンピュータ言語がある中で、Javaは登場からわずか数年で大きな注目を集めている。これはJavaのメリットが大きいためと考えられる。これまでの言語は、特定のアプリケーションを作ると、特定のOSでしか動作しなかったが、Javaで作成したソフトは、OSやPCの機種に依存することなく動作できる。ネットスケープ・コミュニケーションズがJavaを採用したことから、WWWのホームページ作成言語として特に注目されている。Javaの概念で最重要視されているコンセプトは「Write Once Run Anywhere」である。JavaはOSに依存しないで動くからこそ「一度コードを書いたらどこでも動く」という概念が成立する。作成したJavaプログラムを第三者の認定センターが検証および認定を行いテストに合格すると「100%Pure Java」のロゴを製品に表示する資格を取得できる。これに対して、ウィンドウズ上だけで動くこと保証しているのがマイクロソフトであり、サン・マイクロシステムズとのライセンス問題で訴訟にまで発展した。
 Javaの技術を応用したネットワーク端末として、ネットワークコンピュータがあげられる。米オラクルが提唱している簡易端末である。当初のハードウェア仕様は、RISCタイプのMPU、数MBのメモリ、ネットワークインタフェースを持つものだったが、最近ではよりPCに近いものとなっている。ただし、メモリ搭載量は小さく、半導体需要を押し下げる要因になる可能性もある。

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