半導体用語集

インターネット

英語表記:internet

 インターネットは、メインフレームがPCに代替されていったように、既存の通信事業者によるネットワークが代替されるほどのインパクトを持つ。その意味では、ネットワークのダウンサイジング化ともいえ、多くのPCが普及し、それらが、ネットワークで繋がれて初めて可能になり、世界規模での通信を可能にしたネットワークシステムである。技術的には、パケット通信プロトコルであるTCP/IPを利用しており、インターネット上でハイパーリンク機能を持ったドキュメントの閲覧を可能にするWWW (World Wide Web)が開発されてから、広く一般のPCユーザーが利用するネットワークとして急速に普及した。インターネットの起源は、1969年に米国国防総省(U.S.Department Of Defense : DOD)の高等研究計画局(Advanced Research Projects Agency: ARPA)が導入したARPAnetであり、情報システムを核攻撃から守るための分散型ネットワークの研究だったという説もある。その後の1979年に、ノースカロライナにある2つの大学が、ARPAnetをモデルにして相互にネットワーク接続して BBSサービスや電子メールサービスを開始。また1986年には、全米科学財団(National Science Foundation :NSF)が、ARPAnetをモデルにして NSFnetと呼ばれるネットワークの運営を開始、このNSFnetは、大学などの研究機関を中心に広がった。日本国内では、1984年に大学などの研究機関を中心にしてJUNET(Japan Unix NETwork)の運営が開始された。当初は、インターネットは、大学や研究機関などの実験ネットワークとして発足し、発展してきたが、それが拡大し、一般ユーザーからも利用要求が増加したため、利用料金を徴収する代わりに、誰でもインターネットに自由に参加できるようにするサービスを提供するインターネットサービスプロバイダが登場した。このインターネットサービスプロバイダの登場以降、インターネット人口は爆発的に増加し、商用利用が広く普及するに至った。普及当初は電子メールやWWWなどの利用が中心だったが、ユーザーの増加に伴って、インターネットが標準的な広域ネットワークとして位置づけられるようになり、規制緩和なども手伝って、インターネットはオンライントレーディング(株式売買)やオンラインバンキングのインフラストラクチャとしても利用されるようになった。現時点でインターネットの加入者は3,000万人を超して増えつづけ、また暗号技術の成立やJavaの登場によって、サイバーネット社会が広がり、この上で、電子マネーも含め、多様な経済活動が行われつつある。


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