半導体用語集

グロスリークテスト

英語表記:gross leak testing

 リークテストの一つで,特に,10⁻¹~10⁻⁴atm cc/sの範囲のリークテストをグロスリークテストと呼ぶ。なお,リークテストはファインリークテスト,グロスリークテストの2種類があり,10⁻⁵~10⁻¹²atm cc/sの範囲のリークテストをファインリークテストと言う。リークテストは,最初にファインリークテスト,次にグロスリークテストを実施する。
 グロスリークテストの試験方法は3種類あり,それぞれ,フロロカーボン,浸透性染料,重量増加を利用する。
 フロロカーボンを利用する試験方法は,減圧加圧槽,フロロカーボン検出液槽,フロロカーボン指示液槽の三つのタンク(槽)を使用する。最初に,減圧加圧槽で,試験するパッケージを少なくとも5torr以下,30分間以上の条件で保持する。次に,フロロカーボン検出液槽で,フロロカーボン検出液(たとえば,3M社のFC-84)に浸漬する。この際にリークがあれば,フロロカーボン検出液がパッケージ内部に侵入する。最後に,フロロカーボン検出液よりも高い融点を持つフロロカーボン指示液(たとえば,3M社のFC-40)で満たされた,フロロカーボン指示液槽に浸漬する。フロロカーボン指示液をフロロカーボン検出液の融点以上に加熱すると,パッケージ内部のフロロカーボン検出液が膨張,気化して,フロロカーボン指示液槽で気泡として観察できる。
 浸透性染料を利用する試験方法は,浸透性染料を満たした加圧槽に,45psi(1psi=6894.76Pa)以上,10時間以上の条件で,パッケージを浸漬する。この際にリークがあれば,浸透性染料がパッケージ内部に侵入する。パッケージを加圧槽から取り出して,適切な溶剤で浸透性染料を洗浄し,残っている浸透性染料を観察する。
 重量増加を利用する試験方法は,フロロカーボンなどを満たした槽に浸漬する前後のパッケージの重量を測定する。


関連製品

「グロスリークテスト」に関連する製品が存在しません。

関連用語

関連特集

「グロスリークテスト」に関連する特集が存在しません。




会員登録すると会員限定の特集コンテンツにもアクセスできます。