半導体用語集

ホッピング伝導

英語表記:hopping conduction

 金属,半導体の電気伝導は多くの場合,物質中をほとんど自由に動く伝導電子によって生じ,電子の平均自由行程は原子間距離にくらべて長い。これに対し,アモルファス半導体や,ある条件における半導体の不純物伝導,ある種のイオン結晶では,電子がほとんど局在状態にあり,それらの間を次々に不連続に飛躍(ホッピング)することによって電気伝導が担われていることがある。これをホッピング伝導という。この場合,電子の平均自由行程は原子間距離(不純物伝導では不純物原子間距離)の程度で,電気伝導率は自由電子的な場合よりもはるかに小さく,長い平均自由行程を持った自由電子と対照的な挙動を示す。飛躍過程は原子の熱振動によって助けられるので,電気伝導率は温度の上昇とともに増大する。


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