半導体用語集

ラーニングカーブ

英語表記:learning curve

 ラーニングカーブ(習熟曲線)とは、累積生産量が増えることにより、製造コストが低下することをいう。半導体における製造コストは、累積生産量が増加することにより、年率約30%でコストが低下する、あるいは累積生産量が2倍になると、コストが30%減になるということが経験的に観測されている。これをラーニングカーブ(習熟曲線)と呼ぶ。半導体メーカーは、競合メーカーに先んじて、累積生産量を増やすことで、早期にラーニングカーブに乗せて、先行者利得を確保しようと試みる。そして、その後、半導体に占める材料比率が高まってくると、限界的なリターンが縮小するので、半導体メーカーは新たな製品を投入し、次の収益機会を狙うという行動を繰り返す。ラーニングカーブは、他の産業でもみられる一般的なものに該当するが、半導体事業は、そのスピードがとりわけ速いことに特徴がある。
 最近は、製造装置の進化、半導体メーカーにおけるノウハウの蓄積が奏功して、歩留りの立ち上がりスピードは高まっており、先行者がリードを維持できる期間が短くなっている。また、微細化の進展の加速化により、タイミングを間違えると、先に量産を立ち上げたメリットがほとんどないケースも出現している。

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