半導体用語集
PPC
英語表記:Plain Paper Copier
普通紙複写機のことである。かつてCPC(Coated Paper Copier : 感熱紙複写機)に対して、普通紙を利用できる利便性から差別化のためPPCと呼ばれたが、最近は、普通紙が標準となり、こちらが主流となっている。PPCは大きくアナログPPCとデジタルPPCに分かれ、またそれぞれモノクロ機とカラー機に大別することができる。アナログPPCは複写する画像に光を当て、その白い部分は光を反射し、黒い部分は光を吸収するという性質を利用し、電荷をかけたドラム(感光体)上に、黒い部分だけ電荷が残るように画像情報を作りあげる。そのドラム上の電荷の画像にトナーをつけ、紙に転写、定着させることにより、コピーを写し取るものである。
デジタルPPCは、複写の基本構造はアナログ機と同じであるが、画像の読み取りはリニアタイプのCCD(Charge Coupled Device)で行い、ドラムヘの書き込みはLD(レーザダイオード)で行われる。CCD出力をA/D(アナログ-デジタル)変換し、デジタル信号化して処理することで圧縮/伸長、回転、画像編集、階調補正、輪郭強調など各種の画像処理が容易にできるようになる。さらにデジタルPPCは通信機能を容易に付加できることからネットワーク用プリンタとしての用途、MFP(マルチファンクショナルプリンタあるいはペリフェラル)としても対応できるものである。したがって複写機は近年需要がアナログ機からデジタル機にシフトしてきている。
特にカラー機については、色調補正や変換、各種画像処理、微妙な色合いを出す必要性からアナログ処理には限界があり、デジタルカラーが主流となっている。
カラーフィルタをコーティングしたカラー対応CCDで画像入力を行い、カラー画処理を経て、出力はY(イエロー)、M(マゼンダ)、C(シアン)、Bk(ブラック)の4色のトナーを使うことによりカラーコピーを実現させている。
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