半導体用語集
VICS
英語表記：Vehicle Information and Communication System
日本において1996年4月にサービスがスタートした車両用の情報・通信サービスであり、警察庁、郵政省、建設省による財団法人道路交通情報通信センターによって運営されている。一般道路、高速道路の渋滞、事故、工事情報などの情報を電波および光ビーコン、FM多重の三つの方法によって文字レベル、簡易図形レベルそして最も情報密度が高い地図情報の三段階の情報レベルで各車両に送るサービスである。
道路上に設置されたビーコンから車載のカーナビゲーション機器などに、現在地から進行方向にわたっての近接地域の各種データが送られており、かつより広範囲の地域情報はFM多重放送により送られてくるシステムとなっている（一般的に高速道路では、準マイクロ波による電波ビーコン、一般道路では赤外線による光ビーコン、FM放送が聴取可能な広範囲の地域にわたってはFM多重放送が利用されている）。
前述のように1996年よりサービスが開始されており、情報・通信に関わるITS（Intelligent Transportation Systems）関連技術であり、ITSの範疇に入る技術では早期に実現されたシステムといえる。
1990年代後期においては、ナビゲーションのハイエンドタイプに標準装備されており、FM多重方式については一般のカーステレオヘの採用も進んでいる。
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