半導体用語集

プラズモン

英語表記:plasmon

 プラズマ振動は固体中の伝導電子の集団的な波の励起であり、プラズモンは量子化されたプラズマ振動である。ほとんど自由電子の近似が適用できる金属や半導体結晶では、プラズマ振動数は自由電子集団によるものにほぼ等しく、ωp2=4πne2/m (n:電子密度、e:電荷素量、m:電子の質量)で表わされる。固体の場合、三次元的なバルクプラズモンと二次元的な表面プラズモンがあるが、バルクプラズモンのエネルギーはnωp、表面プラズモンのエネルギーはnωp/√2となる。プラズマ振動は電子の集団運動であるから、平均の電子間距離より短い波長のプラズモンは存在しない。AlGaAs/GaAs変調ドープ構造や、量子井戸構造上に金属グレーティングを施した構造では、フェムト秒短パルスレーザにより励起したプラズモンからTHz電磁波を取り出すことが可能であり。周波数可変な固体THzエミッタとして期待されている。

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