半導体用語集

半導体製造装置産業

英語表記:semiconductor production equipment industry

 半導体産業が発展・分化する過程で、半導体製造装置事業は、半導体メーカーの内製のための事業から、外販を前提としたメーカーヘと発展してきた。いい換えるならば、半導体メーカーの中で蓄積されたプロセス技術が、製造装置産業の成長の源泉となってきた。半導体製造装置市場の世界規模は、1996年の2兆1,100億円程度をピークに、1998年実績で1兆600億円程度という水準まで低下したが、 1999年に入り回復に向かっている。
 半導体製造装置産業の確立によって、半導体事業への参入が容易になったといえる。半導体製造そのものにおける米国、日本の生産シェアは、韓国、台湾、シンガポールなど、東南アジア諸国の台頭などによって低下しているのに対して、半導体製造装置業界においては、米国、日本メーカーは依然として7~8割程度のシェアを維持している状況にある。半導体製造における新興勢力である韓国、台湾でも、これまで自国内で半導体製造装置事業で強化を図ってきた。これらの試みは十分な成果をみせていなかったが、三星電子をスピンオフしたエンジニアによる設立など成功例も出始めている。日本に視点を置くならば、日本の大手半導体メーカーがDRAM市況の低迷に苦しむ中でも、日本の半導体製造装置メーカーは、グローバルな競争力を維持しながら、台湾など東南アジアの積極投資、欧米半導体メーカーの堅調な設備投資の恩恵を受けてきた。

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