半導体用語集
双晶
英語表記:Double Crystal
境界面で接する2個の単結晶領域が、相互に特定の面または軸に関して対称な位置関係にある時、これらの結品領域を合わせて双晶という。2個の結晶領域が接する境界面を平面とみなした時これを接合面という。双晶は、反射双晶(reflection twin)と回転双晶(rotation twin)とに大別される。
反射双晶は、2個の単結晶領域が、ある鏡面に関し面対称となっている場合である。接合面が鏡面と一致する時、その接合面を特に双晶面(twinplane) という。回転双晶は、2個の結晶領域がある共通の回転軸に対し2π/η(η=2、3、・・・)回転して相互に重なる場合である。その回転軸を双晶軸(twin axis)という。実際の接合面は厳密に原子レベルで平坦である必要はなく、不規則な形状を取ることもある。双晶は結晶成長過程において、異なる方位の成長面を有する領域が合体した部分で生じやすく、水晶や方解石など天然鉱物に多くみられ外形上の特徴となって現われる他、半導体のバルク成長やエピタキシャル成長でもみられる。このように結晶成長時に生じる双晶を成長双晶(growth twin)というが、この他にも双晶は結晶の構造相転移に伴って生じたり(転移双晶)、単結晶に外部応力を加えることによっ
ても生じる(変形双晶)。
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