半導体用語集

溶接機

英語表記:welder, welding machine

 電気溶接機は、かつてサイリスタによる数100 Hzの周波数による位相制御が、その後バイポーラトランジスタによって数kHzのスイッチング周波数を利用したチョッパあるいはインバータ制御が利用され、現在は10 kHz付近でのIGBTによるインバータ、さらに高い周波数ではFETによるインバータ制御が利用されている。
 商用交流電源を整流、平滑し直流電源を作り、これをIGBTやパワー MOSFETによるインバータ回路により数100から数10 kHzの高周波電源を作り、これを溶接に適した電圧まで高周波大電カトランスにより降圧し、再度整流し平滑回路(リアクトル)を通して、DC化しアーク負荷に供給する。
 なお、通常鉄の溶接はDCアークがアルミニウムの溶接にはACアークが利用されるが、ACアークの発生に関しては、前述の回路の二次側にさらにインバータを設けてACアークを発生させている。
 溶接機にインバータを利用することによるメリットとしては、数100 Aの大電流の急速立ち上げが可能となり、溶接性能の向上、作業性の向上さらにスパッタ(火花)の低減が、またスイッチング周波数を上げることによる、リアクトルの小型・軽量化などによる溶接機自体の小型·軽量化があげられる。


関連製品

無菌コネクタおよび溶接機市場:規模、シェア分析、主要メーカー(2035年)

KD Market Insights Private Limited

KDマーケットインサイツは、『無菌コネクタおよび溶接機市場の将来動向と機会分析 ― 2025年から2035年』というタイトルの市場調査報告書を発表しました。本レポートの市場範囲には、現在の市場動向や将来の成長機会に関する情報が含まれており、読者が十分な情報に基づいたビジネス判断を行うための支援を目的としています。

技術/特許/M&A › 技術 › 半導体(素子・構造・回路など)


関連用語

関連特集

「溶接機」に関連する特集が存在しません。




会員登録すると会員限定の特集コンテンツにもアクセスできます。