半導体用語集

IrDA

英語表記:Infrared Data Association

 赤外線データ通信方式を標準化し広く普及させることを目的に1993年6月に設立された。世界各国の主要ハードウェア/ソフトウェアメーカーや通信業者など150社以上が加盟しており、通信規格の制定および維持管理、通信規格を満足する機器へ対しての認定ロゴ発行、普及活動などを行っている。本来の組織名は、規格標準化の推進によりパソコンを中心とした「赤外線データ通信」の意味に変化してきている。
 一般的に赤外線通信は他の代表的な通信方式にくらべ、いくつかの特徴がある。
①ケーブルが不要だが、赤外線は直進性が強いため、装置間に遮断物がないことが通信条件。
②機構的な接触不良が発生しにくく、信頼性が向上。
③データ通信速度が高速。すでに4Mbps版が規格化/製品化されている。
④基本的に法的な規制がない。
⑤空間伝送として、太陽光、蛍光灯、他の赤外線リモコンなどの影響を受けやすい。
 IrDA規格仕様1.0と1.1の抜粋は表1のとおりである。
 IrDAの必須仕様である物理層(IrDA-SIR)、リンク層(IrLAP)、リンク管理(IrLMP)およびオプション仕様である簡易トランスポート層(Tiny TP)、シリアル・パラレルポートエミュレーション(iRCOMM)の各規格書は制定され、インターネット上のIrDAホームページに無償公開されている。

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