半導体用語集

コンピュータ

英語表記:computer

 コンピュータとは、与えられたデータにプログラムにより指示された処理を行う装置のこと。初期のコンピュータはほとんどが計算用に使われたので計算機・または電子計算機とも呼ばれることもある。現在では単なる計算に用いられるだけでなく、データの蓄積と処理、システムの制御など、社会の至る所で必要不可欠の道具となっている。
 コンピュータは、大まかにアナログコンピュータ(入力データはアナログ値で与えられる)とデジタルコンピュータ(すべてのデータは1,0の2種類で表わされる)に分類されるが、現在では一般にコンピュータといえばデジタルコンピュータを指すことがほとんどである。デジタルコンピュータは非常に計算能力が高く、科学技術の計算などに使用されるスーパーコンピュータから、個人で使用する安価なパーソナルコンピュータまで多岐にわたるが、その基本的な構成は同じであり、おおむね五つの部分に分けられる(図1)。
 CPU(中央演算処理装置)は一つまたは複数の半導体チップで構成されており、(1)算術および論理演算を行う演算ユニット、(2)データやその位置などを一時的に記憶しておくレジスタ、(3)外部とのインタフェース部、(4)内部の各ユニットを結ぶ内部バス、(5)CPUの各部を制御する制御部からなる。
 内部記憶装置はコンピュータを高速に動作させるために、半導体のメモリを使用している。半導体メモリには内容の書き換えが可能なRAM(Random Access Memory、主に主記憶装置に使用される)と書き換えのできないROM(Read Only Memory、主にシステムの初期化に利用される)がある。
 外部記憶装置は記憶単位当たりの単価が安く、比較的低速ではあるが大量にデータの保存ができるディスクテープメディアが利用される。代表的な外部記憶装置としてはフロッピーディスクドライブ、ハードディスクドライブ、磁気テープドライブなどがある。
 入力装置はユーザーがCPUにデータやコマンド、そしてプログラムを入力することを可能にするものである。最も一般的な入力装置はキーボードとマウスである。
 出力装置はユーザーがコンピュータから計算・処理結果を受け取る装置であり、一般的な装置としてモニタ、プリンタなどがある。


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