半導体用語集

パッケージの種類

英語表記:variety of package

 基板との接続形態,内部構造,使用材料などにより分けられたパッケージの分類のこと。
 半導体デバイスの機能は半導体自身,つまりチップが握っており,パッケージはチップの機能を最大限に引き出す役割を担っている。実際に要求されるのはチップではなく,パッケージを含めた半導体デバイスとしての機能であり,各チップの性能に適したパッケージの選択が必要になる。
 パッケージは,基板への実装形態と封止形態により分類される。
 実装形態による分類では,挿入型と表面実装型に大きく分けられる。挿入型パッケージは,基板に開けたスルーホールにリードを挿入して実装する構造である。挿入型パッケージは古くから採用されていたが,基板の製造コストが高いことや,リードのファインピッチに不向きなため減少傾向にある。表面実装型パッケージは,リードのファインピッチ化が可能で,基板に平面に実装する構造である。表面実装型パッケージは基板両面への実装が可能であるため,高密度実装に向いており,現在のパッケージの主流になっている。
 封止形態による分類では,気密封止型と非気密封止型に分けられる。気密封止型パッケージは,通常セラミックスを使用し,構造的に大気との接触がないため,信頼性が高い長所を持つが,製造が複雑なため高価である。非気密封止型パッケージは,通常プラスチックパッケージで,信頼性は気密封止型には及ばないが,量産性と経済性に優れており,ほとんどのパッケージがこの構造である。


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