半導体用語集

ベル研

英語表記:Bell laboratory

 ベル研は、正式には、ベル電話研究所であり、1947年のトランジスタ、1960年のMOSFET、1970年のCCDなどのハードから、UNIXなどのソフトに至るまで、世界のエレクトロニクス産業史上、多くの発明を生んだ。数多くのノーベル賞受賞者をはじめ、ピーク時には、1万人の研究者技術者を擁した世界最大の研究所。特に、半導体産業の興隆のきっかけとなった、ショックレー、バーディン、ブラッデンによるトランジスタの発明は、その貢献の最大級の一つだろう。もともとは、1924年に、当時、米国での最大の電話会社ベル・システムが、ニューヨークにベル電話研究所として設立したもの。固体物理学の基礎に大きな貢献があった。これが、ATTの傘下となり、ATTベル研となる。独占禁止法に伴う1984年のATTの分割に伴い、ベル研のエレクトロニクス技術における直接的な影響力は衰えたが、むしろシリコンバレーなどの多くのベンチャーに拡散し、却って米国エレクトロニクス産業の競争力向上に大きく貢献したともいえよう。

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