半導体用語集

気密封止

英語表記:hermetic sealing

 樹脂封止にくらべて,耐吸湿性が高いガラス溶融での封止や金属溶接による封止のこと。一般的にはパッケージ材料としてセラミックス,ガラス,金属などの無機物質を材料としたパッケージに用いられる。パッケージにリッドと呼ばれるキャップを溶接,ろう付けなどにより封止する。耐吸湿性が高く,高信頼性をえることができるが,パッケージ材料コストが高く大量生産には適さない。気密封止パッケージの製造方法には電極で挟んだステムとリッドに電流を流し,接触抵抗により生じる熱で溶接する抵抗溶接法,Pb-Sn-AgやAu-Snなどのはんだ合金の薄板を枠状に打ち抜いたプリフォームを封止材料として使用してAuメッキされたリッドとステム間をろう付けするはんだ封止法,セラミックスのステム,リッドを鉛ガラスで溶着するガラス封止,YAGや炭酸ガスレーザのエネルギーで溶接するレーザ封止などが用いられる。また,気密性試験方法としては検出能の高い順に,ラジオアイソトープテスト,ヘリウムリークテストおよびバブルリークテストが一般的である。


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