半導体用語集
ブレード
英語表記:blade
ブレードとは,ダイシング工程で使用するダイヤモンド砥石のこと。ブレードは,ウェハを切削するダイヤモンドの砥粒と,砥粒を保持する結合剤とでできている。ブレードは,加工中に自ら摩耗あるいは破砕していき,常に良好な切れ刃を保持する作用を持っており,これを自生作用と呼ぶ。自生作用は他の加工工具にはない特徴で,ダイヤモンド砥石特有である。
砥粒を規定する値は,砥粒サイズと集中度がある。砥粒サイズは,ダイヤモンドの粒径の大きさを示し,通常40/60 µmなどの粒径分布として表わされる。40/60µmとは,40~60µmのサイズの砥粒で構成されているブレードである。集中度は,ブレード中のダイヤモンド砥粒の含有度を示す。1cm³のブレード中に,9.2mgのダイヤモンドが含まれているものを集中度1として表わす。
結合材を規定する値としては,結合剤の種類,結合度がある。結合剤の種類としては,メタルボンド,レジンボンド,ヴィトリファイドボンド,電着ボンドなどがある。ウェハの切断においては,ニッケル電着タイプのブレードが主に用いられている。結合度は,結合剤の強度を示す。
また,ブレードの形状としては,砥石だけでできているハブレスタイプ(ワッシャタイプ)と,砥石がアルミの台金と一体になったハブタイプがある。ハブタイプの方がコストは高いが,取り扱いが容易であることから,現在ではハブタイプが主流になっている。ただし,ブレードの種類によっては,ワッシャタイプしか製造できないものも存在する。ブレードは,切削される加工物の強度や加工量などによって,砥粒と結合剤を選定することが必要となる。加工面品位と生産性,ブレード磨耗量などを考慮し,最適なブレードを選定する必要がある。
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