半導体用語集

日本市場

英語表記:Japanese market

 日本市場は、1986年に世界の39.7%を占め最大の半導体市場であったが、その後一貰して構成比を下げ、1993年に北米に抜かれて第二位に落ち、その後も構成比は下がる一方である。1997年には、構成比は23.7%まで落ち、第二位を維持しているものの、第三位のアジア、第四位の欧州とはほとんど差がなくなってきている。 1998年には248億ドルと前年比23%減と四地域で最大の落ち込み方を記録し世界第四位に転落したと推測される。1999年以降はさすがに回復に向かうものの、その足取りは重く、1999年は同1%増の250億ドル、2000年は同9%増の272億ドル、2001年は同12%増の304億ドルとなり、構成比は17.7%まで落ち込もう。
 日本市場の特徴としては、第一に、民生機器向けが1995年時点で全体の40%を占め、最大である。これは主要四地域で唯一である。年々、産業機器向け需要の比率が高まってきており、民生機器向けとしては比率が減少していく方向にあるものの、依然として重要な位置づけである。第二に、政府向けの比率が下がり、ほぼ0に近くなっている。
 製品別にみると、 日本の半導体市場は、より高集積で付加価値の高い製品に対する需要が増加したことからMOS系のメモリ、マイロコンピュータおよびロジックが成長の中心となってきた。MOS系メモリは、その応用分野をOA機器やコンピュータに大きく依存しており、その好不況の影響を強く受けてきた。これに対してMOSマイクロとMOSロジックは、どちらも応用分野が多岐にわたり価格の変動はMOSメモリに比べると小さく、比較的安定した成長を遂げてきた。


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