半導体用語集
発光ダイオード
英語表記：Light-Emitting Diode : LED
半導体のpn接合に順方向電流を流し、接合領域で電子と正孔とを再結合させることにより発光させるダイオードである。光の波長は、電子と正孔のエネルギー差に対応しており、発光特性の高い半導体材料を用い、禁制帯幅および発光中心となる不純物を制御することにより赤外から可視、紫外域の発光が実現されている。構造が単純であり、電気エネルギーを直接光エネルギーに変換するため、高い信頼性と変換効率がえられる。半導体レーザとの相異は、光に対する共振器構造を有していない点であり、そのため光の位相が不均ーである自然放出光が放射される。放射光は半導体表面で反射されやすいため、反射を抑えて光を半導体外部に取り出すための設計がなされている。使用する用途により波長が異なるため、波長帯ごとに異なる材料系が用いられている。高い発光特性をえるため主として直接遷移型の半導体が用いられているが、p、n制御が難しい場合には間接遷移型の混晶も用いられている。赤外LEDは、近距離の通信やプリンタなどに用いられており、AlGaAs混晶、GalnPAs混晶を用いて高効率、高信頼のものが実用化されている。可視LEDは、表示用や大型ディスプレイなど非常に多くの用途で用いられている。間接遷移型である GaPを母材として、窒素やZn-Oを添加した構造で、赤、黄、緑の発光がえられている。赤色発光では、直接遷移型のAIGalnP混晶、AIGaAs混晶で高輝度なものがえられている。波長が緑、青と短くなるに従ってp、n制御が難しくなるため、この波長域では間接遷移型であるSiCや、直接遷移型であるGaN、ZnSeなどが長年研究されてきた。最近では、特にInGaN量子井戸構造を用いたLEDで高輝度なものが実現され、急速な進展を遂げている。3原色の高輝度化により可視 LEDの用途はさらに広がっており、白色光による照明なども検討されている。
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株式会社豊港
豊港化学では、GaN発光ダイオード（LED）用ウェーハを取扱しております。 下記のURLをご参照ください。 URL：https://toyokou.jp/semiconductor/GaN-wafer
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