半導体用語集

米国市場

英語表記:U.S. market

 北米市場は、1986年に日本に抜かれるまでと1994年に抜き返してから以降と、世界で最大の半導体市場として位置づけられる。1997年の米国半導体市場は、458億ドルと世界市場の33.4%を占める。1998年は前年比11%減の408億ドルとマイナス成長が見込まれるものの、1999年以降は、アジア・太平洋市場についで高い成長率が見込まれる。1999年は同7%増の437億ドル、2000年は同14%増の500億ドル、2001年には同16%増の582億ドルが見込まれる。
 北米市場の特徴としては、以下の二点があげられる。第一に、コンピュータ・OA機器の比率が他の地域にくらべて圧倒的に高い。また、他の応用分野と比較しても大きい。しかも、1990年時点には、コンピュータ・OA機器向け半導体需要比率は米国市場の中で53%を占めていたが、1995年には68%まで上昇した。これは、米国が世界最大のPC市場であると同時に、コンピュータ関連の最先端テクノロジーの供給基地であるためと考えられる。PCの低価格化によるPCブームが貢献している。第二に、民生機器の比率が他の地域にくらべて非常に小さい。民生機器向けの比率は5%に過ぎない。これは、民生機器のメーカーが国内に少ないため、多くの需要を輸入やOEM供給で賄っていることが理由と考えられる。また、この他には自動車向け、政府向けの出荷比率が大きく下がってきていることが指摘できよう。

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