半導体用語集
MPU
英語表記:Micro Processor Unit
一般的にCPUの機能を1チップ化したものをマイクロプロセッサと呼ぶ。CPUとは、データを蓄積している場所からデータを受け取り、演算処理を加えて結果を出す部分。性能を表わす指標として、(1)データ処理の単位となるビット数(16、32、64ビットなど)、(2)データバスの幅、(3)内部クロック周波数、などがある。1964年にIBMから発表されたシステム360により、コンピュータアーキテクチャの明確な概念が誕生し、MPUとして1971年にインテルから発表されたi4004からMPUの歴史が始まったといえる。1978年から現在までは、PCのMPUとして命令セットX86系アーキテクチャを採用した製品が主流となっている。そんな中でインテル社のPentiumは、互換メーカーの類似品と明確に消費者に違いを訴えるために、Pent(ギリシャ語で5番目を表わす)を語源とし、一次キャッシュメモリの大容量化で命令、データ用途を分離し、またスーパースケーラ、分岐予測などを盛り込み、高速化が一層進展したといえる。1995年以降はMMXテクノロジにより、Pentium Pro、AMDのK6、サイリックスの6X86MMXなどのMPUが登場した。インテルは次々と川の名前で、次のMPUの開発コードをロードマップ上で明らかにして技術を先導し、汎用品でありながら高収益チップである状態を維持してきた。しかし、AMDなどの参入により、次第にコモディティ化の中で需給の悪化もありインテルの想定以上の値下がりも起こってきている。ちなみに、MPUはCISC(Complex Instruction Set Computer)とRISC(Reduced Instruction Set Computer)の二つの方式がある。CISCとしては、X86系MPUが有名であり、命令とメモリ管理機構が複雑であるが、コンパイラの負担が軽くなる。かつてより、両方式の優位性について議論があったが、最近の傾向では、Pentium ⅡなどでRISCの特徴を多く吸収している点も確認され、両方式の区別がしにくくなっている。
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