半導体用語集
MPU
英語表記:Micro Processor Unit
コンピュータの中心となって処理を行う最も重要な部分であり、周辺機器を制御してデータを受け取り、そのデータを演算、加工し、メモリに記憶したり、結果を周辺機器に出力したりするまでの一連の動作を行う。コンピュータの性能は、ほとんどMPUの性能で決定づけられると考えられるケースが多い。MPU(Micro Processor Unit)はCPU(Central Processing Unit ; 中央処理装置)を一つの半導体にまとめたものであり、CPUといえば、MPUを指すことが多く、しばしば同じ意味で用いられる。
1971年に米インテル社が最初に発表した4004プロセッサは、0.06MIPS(Millions of Instructions Per Second ; 1秒間に何百万回の命令を実行できる)の演算能力であった。4004は4ビットプロセッサで2,300個のトランジスタを内蔵しており、主に電卓に用いられた。その後、8086、80286、i386、i486と世代交代し、1993年に発表されたPentiumでは310万個のトランジスタを内蔵し、100MIPSを超えた。これらのインテルのCPUをX86系と呼ぶ。
1998年のMPUの市場規模は236億ドル(WSTS1998年秋時点の推定)に達しており、世界の半導体市場の19%を占める。PC用MPUでは、米インテル社製が圧倒的なシェアを誇るが、PCの低価格化を背景にAMDやサイリックスなどの互換機メーカーとの競合が激しくなってきている。Pentiumは32ビットアーキテクチャのMPUであり、その後、Pentium2、Pentium3と世代交代してきている。PCの他の部品技術が追いつかず、ボトルネックが発生しており、MPUヘの高速化の要請は引き続きあるものの、低価格圧力の方が強くなってきている。
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