半導体用語集

デファクトスタンダード

英語表記:defacto standard

 標準化団体などにおいて、公的に決めた標準ではなく、市場において競争の結果として、事実上の標準製品としての位置づけを確保したものをデファクトスタンダード(defacto stan­dard;事実上の標準製品)という。パソコンの世界において、デファクトスタンダードして、米国インテル社のMPUとマイクロソフト社のOS Windowsが名高い。両社の組み合わせをもって、WINTEL連合と呼ばれ、1990年代のパソコン市場の急成長を支える原動力となってきた。とりわけ、マイクロソフトは、その圧倒的地位が適性な競争を排除する可能性があるとして、米国司法省より提訴されている。
 このWINTEL連合に対抗すべく、これまで様々な企業が挑んできたが、強固な壁を突き崩すことはできずにいた。しかし、21世紀を目前とした今、新たな動きが出てきている。第一は、MPUの世界において、インテル互換のMPUを製造するクローンメーカーが一定の市場シェアをとれるようになったことである。パソコンがコモディティ化する中で、インテルが「機能に優れる新製品を次々に開発し、常に最先端製品へのシフトを促す」という従来ビジネスモデルを維持できないようになったことが背景にある。また、OSの世界でも、Linuxというインターネット上で開発者たちが任意で参加し、発展、修正させていくフリーウェアが台頭し始めている。


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