半導体用語集

半導体製造装置

英語表記:semiconductor production equipment

 半導体の製造は、一部の化合物半導体を除きシリコンを用い、多結晶シリコン材料をCZ法(チョクラルスキー法あるいは引き上げ法、主としてLSIに利用される)、あるいはFZ法(フローティングゾーン法、主として大電カ半導体に利用される)によって単結晶のシリコンを作り、それを大根の輪切りのように1枚1枚切って、シリコンウェハを作る。そのウェハを原材料として半導体は製造される。なお、半導体製造は、現在工程の便宜上、ウェハを製造する前工程と、それからダイシング、ボンディング、パッケージ封止、テストまでの後工程(組み立てエ程)と二分割してとらえている。各プロセスにおける主な製造設備をあげると、
〔前工程(ウェハプロセス)〕
 ステッパおよびスキャナ装置(露光)、エッチング装置、イオン注入装置スパッタリング装置、CVD(Chemical Vapor Deposition)装置、ダイシング装置、ウェハプローバおよびウェハテスト装置などがある。
〔後工程(組み立て工程)〕
 マウント装置、ボンディング装置、モールディング装置、リードおよびフォーミング装置、めっき装置および製品テスト装置などがある。
 また、品質保証・確認工程においても、各種測定器を中心として、各種環境試験装置(PCT: Pressure Cooker Test; 耐湿性試験機、恒温槽オーブンなど高温・低温試験装置)が必要であり、またウェハ、チップから完成品までの各種工程内および工場内搬送装置、純水製造装置、さらには複雑な工程および生産管理のための工程管理、制御装置なども必要である。
 なお、半導体各メーカーは、1990年代1,000億を超える大型投資が主としてウェハの大口径化に伴って増加、継続させてきた。しかし今後は投資金額の大型化、チップサイズの縮小化に伴い、製造工程および経営形態の変化が予想される。すなわち投資の抑制、リスク削減から大型アライアンスによる開発、製造体制の変化が考えられ、特にウェハの大口径化に対応可能なスケーラビリティの向上、チップサイズの小型化(CSP(Chip Size Package)など)などに伴う、前工程と後工程の同一工程化(後工程の前工程への吸収)、配線(多層)重視のプロセスヘの変更、買い上げからリース、出来高払いなど、半導体製造装置メーカーと半導体メーカーのビジネス形態の変化が予想される。


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