半導体用語集
マーケティング
英語表記:marketing
半導体にとって、マーケティング上、他の製品と大きく異なる特徴は、価格変動の激しさにあろう。これは、(1)市場がグローバル化しており、為替変動の影響が大きい、(2)量産効果で急速に低価格化が進む、(3)これに加えて、特にDRAMなどのコモディティ製品においては、需給変動が大きいからである。さらに、最近はインターネットなどを通じて、スポット価格が一般に知れるため、さらにそのボラティリティは大きくなっている。半導体は価格弾性効果が大きく、過去の歴史においても、低価格化が市場拡大を促進したことは事実だが、それが行き過ぎると赤字になり、設備産業ゆえに投資を回収することができず、事業を継続することが難しくなる。また、アンチダンピングとして提訴される危険性もある。しかし、価格決定とそれが適正かどうかは、前述の多国籍間での為替のリスク、需給変動のリスクによって異なってくる。また、逆に、企業間で価格を維持するために需給を調整しようとすると、これも公正取引委員会によって独占禁止法違反行為とされる。このアンチダンピングと独占禁止法が、半導体産業のマーケティング上では、その活動に制限を与えるものとなっているが、一部の素材産業のように価格低下が難しく、シェア変動もないような成熟産業と、コスト低下が著しくそれによって需要が創造され、世代ごとにシェアの変動も激しい半導体産業を同様の枠組みで認識することについては再考も必要であろう。
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マーケットワン・ジャパン合同会社
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